市川三郷町財政のこと
健全化にむけて

町の財政状況は、いろいろなデータが公表されていますので、そこから知ることができます。(数字は、令和2年度分)R3.10.10更新

令和2年度決算 - 市川三郷町
  実質公債費比率  10.5 (過去3年間の平均です。昨年9.9。単年度ではー.ー)(県内平均:8.0)
  将来負担比率  133.8 (昨年140.7)(県内平均:27.7)
市川三郷町の財政状況 - 市川三郷町 半期ごとの執行状況、基金・地方債の現在高。
  地方債残高 144億3821万円 (4億円ほど減少)
  財政調整基金 18憶1291万円 (ほぼ横ばい)
市川三郷町の財政状況資料集 - 市川三郷町、市町村の財政状況資料集 - 山梨県
  実質単年度収支 △1358万円 (前年度:△1憶6673万円)4年連続の赤字
  財政力指数   0.33 (県内平均:0.55)
統一的な基準による地方公会計 - 市川三郷町
上下水道などの経営比較分析表 - 市川三郷町 R3現在は上水道が公営企業会計。

市町村の財政 - 山梨県
市町村 決算カード - 総務省

市川三郷町の財政

スマホ用イメージです

令和3(2021)年5月1日号で予算、補正予算のページの担当になりました。(議会だより No63より)

歳入・歳出の構成比より、総額の経年の変化、当初予算と決算の変化を町の皆さんにも見ていただきたかったので、いろいろ試行錯誤をして印刷業者さんにもご面倒をおかけ致しましたが棒グラフにしてみました。

令和2年度の3月補正予算

町の予算は、必要な歳出(支出)が生じたり、国や県からの補助金がつくなど歳入(収入)が見込まれる場合にはその都度、何度も補正(修正)をかけます。

このグラフのポイントは、①新型コロナ対策に関する国からの入金が激増したこと、②補正を通して財政調整基金(積立資金)の取崩し額は縮小していること、③ふるさと納税が当初の目標通り昨年並みに頂けたことなどです。

令和3年度の当初予算

3年間の当初予算の比較です。総額や、歳出の科目の比率はあまり変わらず、歳入はふるさと納税の寄附金が増えれば、町債(新たな借金)の縮小に充てられていることがポイントです。

一般会計と特別会計

一般会計という主たるお財布と、特別会計という特定の事業ごとのお財布があります。

このうち、町債の起債額というのは、新たな借金の額です。下水道事業の額が大きいことがわかります。

一般会計からの繰入額とは、事業の特別会計の不足分を、一般会計から回している金額です。やはり下水道事業が多額です。

上水道は、また別個の、公営企業会計という会計方式が用いられています。これは、一般企業のように、資産と事業収支とを切り分けて単年度の損益を明確にするものです。逆に言えば、町の一般会計や特別会計は、単年度のお金の出入りだけしか集計していません。下水道も、今後数年のうちに公営企業会計に移行する予定です。

町の財政健全化に向けて

下水道や簡易水道の債務額は計画的に減らされていますが、実はそれぞれの特別会計の単年度決算は赤字なので、歳入不足分が一般会計からの補てんで返済に回されています。

なので、結局は各会計ではなく町全体の「地方債ー基金」(=「地方債の合計」ー「基金の合計」)を見て、縮減を考える必要があります。

グラフから、町全体では、
2017年~2019年に悪化し、それまで改善してきたものが2012年のレベルに後戻りしてしまっています。(2020年はやや改善。)

これからどうすべきか、
発行済み地方債の繰上げ償還に金利上のメリットはありませんので、予定通りの元利返済に加え、
① 町債の新規発行をいかに削減するか
② 返済に充てる基金をいかに積み上げるか
が必要なはずです。